たばこ葉を使わなくても、有害物質は出る
――はっきり違ったのは、ニコチンだけ

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「たばこ葉不使用」は、煙まで無害という意味ではありません。31人がたばこ葉入りとたばこ葉不使用フレーバーを吸った記録を機械で再現すると、両方の煙から相当量の有害物質が測られました。比べた6項目のうち、統計上はっきり違ったのはニコチンだけでした。
葉を外せば、煙は変わるのか
研究チームが比べたのは、たばこ葉入りフレーバーと、たばこ葉不使用フレーバーです。問いは単純です。たばこ葉を使わない製品へ替えると、煙に含まれる有害物質は減るのか。
31人が、それぞれ2回のセッションに参加しました。研究チームは、その吸い方を機械で再現し、二つのフレーバーから出る煙を同じ方法で集めました。人が体へ取り込んだ量ではなく、人の吸い方をなぞった機械から出た煙を比べています。
比べたのは、煙の6項目
測定したのは、一酸化炭素、一酸化窒素、揮発性アルデヒド、ニコチン、タール、多環芳香族炭化水素(PAH)の6項目です。揮発性アルデヒドは、気体になりやすいアルデヒドの仲間。PAHは、複数の環をもつ炭化水素の仲間です。
6項目のうち、統計学的に有意な差が確認されたのはニコチンだけでした。ここでいう有意差とは、測定値のばらつきも踏まえて、偶然だけでは説明しにくい差だと判定した、という意味です。ほかの5項目が完全に同じだった、という意味ではありません。
両方の煙に、有害物質は残った
著者らが結論で強調したのは、ニコチン以外の細かな順位ではありません。たばこ葉入りでも、たばこ葉不使用でも、煙には相当量の有害物質が含まれていたことです。
たばこ葉を使わないことと、有害物質が出ないことは、同じではありません。著者らは、この結果が「ハーブ製品は健康的な代替品だ」という広告と矛盾すると述べています。葉を外しただけで、煙全体まで無害になったことにはならない。結論の芯は、ここです。
「ノンニコチン」を、何の意味で使うか
当店でも、たばこ葉不使用フレーバーを「ノンニコチン」と呼んでいます。ニコチンを避けたい方へ出すための言葉です。体にやさしい煙だと約束する言葉ではありません。
この研究で、はっきり差が確認された評価項目はニコチンだけでした。同時に、両方の煙から相当量の有害物質が測られています。「たばこ葉がない」と「煙に有害物質がない」は、似て見えても別の話です。
S2はこう読む
- 31人が2回ずつ吸った記録を機械で再現し、たばこ葉入りとたばこ葉不使用フレーバーの煙を比べました。
- 測定した6項目のうち、統計学的に有意な差が確認された唯一の評価項目はニコチンでした。
- 両方の煙から相当量の有害物質が測られました。著者らは、たばこ葉不使用を健康的な代替品とする広告に、この結果は矛盾すると述べています。
正直な注意書き
- 測ったのは、31人の吸い方を再現した機械が集めた煙の量です。人が実際に体へ取り込んだ量を測った研究ではありません。
- 有意差が確認されたのがニコチンだけだったことは、ほかの5項目が完全に同じだったことを意味しません。
- この結果を、市場にあるすべてのたばこ葉不使用フレーバーへ広げることはできません。ニコチンが完全にゼロであるとも言えません。
- この研究は、たばこ葉入りフレーバーとたばこ葉不使用フレーバーで病気のリスクが同じだと証明したものではありません。